サウンドメイキング解説(ボーカル編)
ボーカル処理の基本的な流れを解説します。
※あくまで一例です。エンジニアの数だけやり方があるので、この記事に対するクレームは受け付けておりません。
※記事の執筆には、Chat GPTに内容の書かれた目次を与え、②出力されたものを人間が修正・体裁を整えております。
1. EQ(基本補正)
まずは不要な周波数をカットして、ボーカルの美味しい部分を際立たせる。
- ローカット(HPF):100Hz以下をカット(男性ボーカルなら80Hz前後、女性なら100Hz~120Hzくらい)
- 中域の整理:
- 200~500Hz:こもりを減らす(出しすぎ注意)
- 1~3kHz:明瞭さを調整(上げすぎると耳が痛い)
- 5~8kHz:存在感アップ(「抜け」が良くなる)
- 高域の処理:10kHz以上を少し持ち上げると空気感が出る
2. ディエッサー(歯擦音の処理)
「サ行」「タ行」が耳に刺さるのを抑える。
- 6~8kHz:歯擦音のピークをチェック
- スレッショルドを適切に設定(かかりすぎると、こもる)
- マルチバンドコンプを使うのもアリ(ピンポイントで抑える)
3. コンプレッサー(ダイナミクス処理)
ボーカルの音量を安定させて、ミックスに馴染ませる。
- アタック:速すぎると自然な抑揚が消える(5~20msくらい)
- リリース:曲のテンポに合わせて調整(速めにするとタイト、遅めだとナチュラル)
- レシオ:2:1~4:1くらいが一般的
- スレッショルドを調整して、平均で3~6dBくらい抑える
📌 補足
- ナチュラルな抑え方 → 2段階コンプ(軽めのコンプ→もう1つで補助)
- アグレッシブな抑え方 → 1176などのFET系コンプを強め
4. お好みでEQ(質感調整)
ここでは「味付け」に入る。
- *アナログ系EQ(Pultec, Neve, API)**で温かみやツヤを足す
- 500Hzを少し削るとスッキリ感UP
- 10kHz以上をシェルビングでブーストするとエアリーな感じに
5. センドで空間系エフェクト(リバーブ・ディレイ)
- リバーブ:プレートリバーブが定番(ボーカルの広がりを出す)
- ディレイ:テンポに合わせて調整(クリーンな空間感を出せる)
- ローカットを入れる(150Hz以下は削る)
→ 低域が溜まりすぎるとミックスが濁る
📌 空間系のコツ
- 短めのリバーブ(0.5~1.5秒)なら自然に
- *ディレイのフィルター処理(HPF/LPF)**で楽器に埋もれにくくする
6. マスタートラックにリミッター(最終調整)
- 最終的なピーク制御(1~2dB削るくらい)
- やりすぎるとダイナミクスが失われるので注意
- トゥルーピークを考慮して-0.3dBFSくらいに設定
まとめ
🔹 EQで整理 → 歯擦音処理 → コンプで安定 → EQで味付け → 空間処理 → リミッターで仕上げ
🔹 やりすぎると不自然になるので「ちょっとずつ」がポイント